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Interview

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INTERVIEW 02

Illustrator

Meghann Stephenson

手描きのぬくもりにあふれる作品を発表する人気イラストレーターが、ニューヨークの街だからこそ体験
できた、奇跡が現実になる瞬間。

欲しい夢は自分でつかむ。
スピーディーな
ニューヨークを生き抜くた
めの芯の強さ。

   どこか儚げでいてコケティッシュな手描きの水彩イラストで「メゾン・キツネ」、「The Coveteur」といったファッションブランドやメディアとコラボレートを行っているメーガン・スティーブンソン。弱冠25歳にして売れっ子イラストレーターとしての地位を確立しながら、最近ではファッションブランドも立ち上げ、いま最も活躍が目覚ましいクリエイターのひとり。そんなメーガンの才能が開花したのは、ニューヨークという街が舞台だったからこそだという。「アートスクール在学中から、興味がある会社に片っ端から連絡したの。才能のある人が集まる街だから、欲しいものは自分から獲りに行かないと。この信念は、いまも変わらないわ」。そのガーリーなルックスと柔らかな筆のタッチからは意外だが、この芯の強さこそメーガンが若くして成功した秘密なのだろう。

普段はブルックリンに構えた自宅アパートの一室で作業を行っているメーガン。常にいくつかのイラストを並行して進める毎日だが、「このスピード感こそ、ああニューヨークで生きているって思える瞬間。タイトな締め切りがあって、難解なリクエストがあって……目まぐるしいサイクルにかき立てられるのって実は嫌いじゃないの(笑)」

喧騒の街中で見つける
インスピレーションと
未来への扉。

   本の表紙やマッチ箱など日常のモノを描くことが多いメーガンだが、ニューヨークの街を歩くことも創作のヒントをくれるのだという。「学生時代に遊んでいたイーストヴィレッジ界隈に、廃線に育つ植物が四季を告げるハイライン、そして異国情緒あふれるチャイナタウンの『ノム・ワー・パーラー』。各エリアで異なる顔があるから飽きないわ」と、忙しない喧騒の街を歩きながらも、ノスタルジックな風景を拾い上げるメーガン。彼女が見つめるニューヨークの街は、どんな色で描かれるのだろうか。絵筆ひとつであらゆるモノや風景を自分の世界にしてしまうイラストレーターにとってこの街は、いつだって魅力にあふれている。

18歳でワシントンD.C.からニューヨークに移り住み、たった数年で子どもの頃からの夢を叶えたわけだが、まだまだ何かいいことが起きそうなムードだとメーガンは言う。いまもこれからもずっとこの街で成長していくつもりだ。「ニューヨークはチャンスがそこかしこにあると思うの。クリエイター同士の何気ない会話から仕事が生まれることも少なくないわ。そんなエキサイティングな場所は、世界でもここだけ」。奇跡が現実になる瞬間が集まった場所、それがメーガンにとってのニューヨークであり“MY MINUTE”なのだ。

「イースト ウエスト」をテーマにしたインスタ作品もチェック!

ティファニーの時計「イースト ウェスト」をテーマにした、メーガンの作品をインスタグラムにアップ中。

#tiffanyfigaro_eastwest

「フィガロジャポン」インスタグラム www.instagram.com/madamefigarojapon

Meghann Stephenson インスタグラム www.instagram.com/meghannfinley/

Illustrator

Meghann Stephenson

ワシントンD.C.出身。パーソンズ・スクール・オブ・デザイン在学中にイラストレーターとしてデビュー。レトロでいてモダンさを秘めた作風で話題に。今年夏には自身のファッションブランド「VACATION」もスタートさせ、今後の活躍が期待されている。 www.meghannstephenson.com

Photos : SHINO YANAGAWA,

Réalisation : YUMI KOMATSU

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